エレベーターが一つしかないマンションの引越し作業

今からおよそ10年くらい前の、暑い夏の日のことでした。私は夏休みのアルバイトをしようと情報誌を調べて、引越し業者のアルバイトをやることにしました。その日は早朝5時からの集合で、人数は私を含めて3人でした。 事前に受け取っておいた緑のつなぎを着ての作業です。

最初は意気込んでいた私ですが、その仕事先が集合場所から車で1時間半以上かかる場所だったのには辟易しました。 長い間車に揺られている内に、すっかりとヤル気がなくなってしまったのです。それからが大変でした。

その引越しをするご家族が住んでいるのは14階建てマンションの12階で、 エレベーターが一つしか付いていませんでした。 エレベーターが二つついていれば、片方を引越し業者専用に使えるのですが、 残念ながら今回は住人の方たちと共同でエレベーターを使わねばなりません。 そして当然のことながらエレベーターは住人の方が優先に使えるのです。 せっかく重たくてかさばる荷物をエレベーター積み込んでも、下で誰かが待っていたら、 すぐにエレベーターから出さねばなりません。

そうしている内に引越しの作業は遅々として、 全てをトラックに詰め込んだ時は昼過ぎになってしまいました。 結局、引越し先で荷物を部屋に積み込んだ時は真夜中になってしまいました。 https://www.sou-un.jp/